人気ブログランキング | 話題のタグを見る

被災地の流木からバイオリン   

ストラディバリウスやアマティといったバイオリンの名器の修復や鑑定で世界的に定評のあるバイオリンドクター「中澤宗幸さん(71)」が東日本大震災の被災地、陸前高田市を訪れて瓦礫の流木の中から切り出した材料でバイオリンを作り、これを世界中の1000人のバイオリニストが弾き継ぐという企画が発表された。この話は、毎日新聞を始めとして、産経新聞、朝日新聞、さらにはNHKテレビでも取り上げられ、ホットなニュースとなっている。 企画の名は 『千の音色でつなぐ絆』 という。

毎日新聞のWebニュースはこちら。

この中澤宗幸さんは、実は私の田舎の高校の1年後輩でよく存じ上げているが、このニュースの出る前に、同郷会『東京あさご会』で彼のバイオリンの製作や修復の話を聞くことを計画し、今日(3月10日)がその同郷会の日であった。全くタイミングのいいことになったが、60人ほどの同郷会メンバーと一緒に、現物の名器を前にしてバイオリン製作の話を聞いた。実にいい話だった。明日(3月11日)は、陸前高田に行って震災1周年追悼行事に参加するという。

自分の同郷の士がこのようなすばらしい活動をしていることを大変誇らしく思う。今日は彼の生い立ちからの苦労話も聞いて感動したが、その話はまた別の機会に書くことにしよう。

被災地の流木からバイオリン_c0013438_22541655.jpg
講演する中澤氏。手にするのは時価9億円のストラディバリウス。

被災地の流木からバイオリン_c0013438_2255187.jpg
バイオリンの製作部材

被災地の流木からバイオリン_c0013438_22562716.jpg
バイオリン製作の手づくり工具

被災地の流木からバイオリン_c0013438_22574991.jpg
陸前高田市の流木から切り出した胴板部材。元は古い家屋の太い松の棟木だという。

by kuchan-nikki | 2012-03-10 23:16 | シニア仲間 | Trackback | Comments(0)

<< 思い出の里の河津桜が開花 クマザサの斜面林 >>