”生寄也 死帰也”
2009年 01月 12日
中国の古代 「夏」の国の禹王の言葉に ”生寄也 死帰也” というのがある。
生きていることは、この世にたまたま立寄っているに過ぎない
死こそが帰り着くべき落ち着きどころである
という意味である。
「主人がもう死にそうなんです。これ以上頑張れとも言えない。何と声を掛ければいいか。」と電話で相談されたことがあります。本当にこういうときは何もいえないものです。相談されても答えに窮するのですが、「ひとこと 『私もすぐ行きますから』 と声を掛けてあげなさい」 と答えました。そのご主人は安心して翌日旅立たれたそうです。
この世は無常であるが、”菩提心とは観無常心”(この世は無常であることを観ずることが菩提の心)。先のことに心惑わされることなく、人のために尽くしなさい。
というのが昨日の結論だったかと思う。新春早々縁起でもないが、心して聴くべき言葉である。
今日はわが団地の新春賀詞交歓会。この団地も高齢化が進み、無常の風に吹かれる人も増える。心構えはしっかりしておきたいものである。
by kuchan-nikki | 2009-01-12 17:24 | ひとこと | Trackback | Comments(0)