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卒寿   

先日、今年卒寿(数え90歳)を迎えられた方から手紙をいただいた。自分の父親がたいへん世話になった方の消息が分かれば教えて欲しいという内容であった。何でも父親が世話になった会社の上司で、その後その会社の取締役研究所長をされたえらい方のご遺族の消息が分かれば、ということである。

私が同郷会の幹事長をやっており、その父親がおられた会社と縁のある会社に勤めていたことを知った上での依頼であった。よく考えてみると、卒寿の方の父親であるから120歳相当。その上司であるから130歳相当になるわけで、これはたいへんなことになったと思ったが、震える手で書いた手紙をもらったからには何とか期待に沿いたいと考えた。

知り合いをたどってお願いした調査の報告が今日届いた。社史により昭和12年代に研究所長をやっておられたことまではわかった。しかし当時の名簿まではどうしても分からない。現存する名簿は昭和30年代が精一杯である。その他いくつかのことが分かったので、それらをまとめて卒寿の依頼者に書き送りたいと思う。それにしても自分が生まれていない年代の方の消息を調べることがいかに難しいことか、特に戦前の情報を知ることは今やたいへん難しくなっていることを実感した。

by kuchan-nikki | 2006-02-27 23:22 | ひとこと | Trackback | Comments(0)

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