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高速実験炉「常陽」   

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こんな表題を見せられて分かる人は数えるほどしかいないだろう。 これが私の仕事の原点である。 私の20代後半から30代前半に全精力を傾けた実験プラントである。 この原子炉の臨界30周年記念報告会というのが今日茨城県大洗町で行なわれた。 この金属ナトリウムを使ったわが国で初めての原子炉は30年以上前に完成し、無事運転を続けて数々の実験成果を上げてきた。 残念ながら、その20年後に造られた高速実証炉「もんじゅ」はナトリウム漏れ事故を起こして10年以上停まったままであり、こちらの方が世間的に有名なのは皮肉である。 「もんじゅ」の前に造られた原子炉が30年以上にわたって健全に動いていることは、少しは自慢していいことと思う。 今回米国から原子力開発の一里塚を築いたという意味で「マイルストーン賞」が授与された。 外国の方が正当に評価してくれているようだ。

地球温暖化対策が焦眉の急となった昨今、高速増殖炉の開発は人類の将来にとって欠かせないことになってきたように思う。今年あたり、その必要性がようやく国際的にも認識され始めて来たようである。

by kuchan-nikki | 2007-06-06 23:55 | シニア仲間 | Trackback | Comments(0)

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